浄土宗 悟真山 光明院 善導寺

妙声会(善導寺ご詠歌の会)

霊(たま)まつり和讃

関西では8月がお盆の月となります。『仏説盂蘭盆経』には、「多くの僧が研究と修行に明け暮れた安居(あんご)の最終日に(7月15日)、自分に至る7代前の父母や災難にあって苦しんでいる父母の為に様々なごちそうや果物、寝具等を設え、たくさんの僧に供養をすれば7世の父母ばかりでなく、六親眷属(父・母・兄・弟・妻・子)の人々にいたるまで全て三途の苦しみから逃れることができ、父母が健在であるならば百年にわたって福徳の楽しみが得られ、すでに亡くなっていたならば父母は天に生まれ、天上の妙なる華の光の中に入り、はかり知れないほどの楽しみを受けるであろう。」とあります。お盆には「おばあさん・おじいさん、お母さん・お父さんは確かこうしてお盆のお祀りをしてはったなあ…」と思い出しながら、それぞれのお家に伝えられたやり方でお精霊さんをお祀りしてみてください。
 このご和讃は♩=50と表記されていますので、普通の速さでゆったりとお唱えしてみてください。

〈歌詞〉
1,無常の風に誘われて 花の浄土に旅立ちし 親兄弟や愛し子を 里に迎えて想い出の
  涙あらたに回向する 今宵うら盆霊(たま)まつり
2,精霊棚に(しょうりょうだな)に海山の 百味飲食(ひゃくみおんじき)供養する
 ウーランバーヌのこころざし 無縁の餓鬼も永久(とこしえ)の 
 生命(いのち)水得てよみがえる ダラニの功徳ありがたや
3,祖先の墓に詣でつつ 七世の父母の恩徳を 念佛修して感謝する
 これぞまことの孝の道 光明遍照と打つ鐘は 摂取不捨とぞ響くなれ
4,盆提灯(ぼんじょうちん)をかざしつつ 御霊(みたま)を迎えまた送る
 習いゆかしきこの夕べ 濁世(じょくせ)の闇に泣く人の 
 心に信(まこと)の灯(ひ)をともす 南無やうら盆霊(たま)まつり

殉国精霊(しょうれい)和讃

8月は悲惨な戦争を忘れてはいけない月でもあります。全国各地に殉国慰霊碑がみられるように、おびただしい数の兵隊さんが戦地に赴き帰らぬ人となりました。お寺の檀家様宅にお参りに行きましても、英霊さんを祀っておられるところがたくさんあります。そういう方々の犠牲の上に今の繁栄があるということを、この月は考えなければいけないと思います。

〈歌詞〉
 1,平和の光身に受けて 今日を寿(ことほ)ぐ同胞(はらから)よ 
   忘るるなかれ殉国の 尊とき命そのいさを
 2,瞼にうかぶ門出の 別れの言葉あおの姿
  ありし面影(おもかげ)しのびつつ はげみ進まん法(のり)の道
 3,心あわせ助けあい 争いを捨て徳をたて 平和日本を築くこそ 精霊(みたま)に報ゆる道ぞかし
 4,ゆきにし精霊(みたま)願わくば 国のゆくてを守られて
  世界平和のいしずえに 力とめぐみ垂れたまえ
 5,浮世の様は変われども くちせぬ誠とこしえに
  たたえ祀らん御精霊(おんみたま) 南無阿弥陀仏 阿弥陀仏

CONTACT

大阪市北区、天満寺町の一角にある浄土宗寺院。奈良東大寺の俊乗坊重源上人開基の摂津渡辺道場を発端とする。文禄元年(1592)傳譽慶公上人が念仏道場として開山した。江戸後期の町人学者・山片蟠桃、三曲合奏の先駆者・近藤宗悦、大阪画壇の西山芳園、完瑛父子の墓がある。

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浄土宗 善導寺
〒530-0036 大阪市北区与力町 2-5
℡  06-6351-1881
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